おひさしブリブリざえもん モンチです!

クレヨンしんちゃんの声優さんが変わるんだってね!

子供の頃、家で絶対に見させて貰えないアニメ1つだったよ!

 

モンチの家は、お父さんが異常に厳しかったから

父親が帰ってきたときに、モンチが家にいなかったら大騒ぎ、大説教

父親と一緒に深夜までひたすら勉強だったの

 

小学校から帰宅して。親が帰ってくるまでの、わずかな隙に友達の家に行って

ビデオで見させて貰ったクレヨンしんちゃんは

僕にとって、理想の男だったの

自由に楽しそうに振る舞い、家族を明るくさせる、ステキな幼稚園児なの

 

僕には「自由」は無かったの

とにかく親の「勉強して良い学校に入る」という正義を、どうにか叶えたくて「したくもない勉強」に力を入れてたよ

 

そして大学に落ち続けて、国家試験に落ち続けて、家族をどんどん暗くさせていったの

 

今になって思うの

僕が、本当にしたかったことは、もっと楽しく生きることだったよ

「勉強しなくちゃいけない」って押しつけられたコトを、誰かのセイにするとかじゃなく、僕の能力のせいにするとかじゃなく、僕も笑って、家族も笑う過去も作れたと思うの

 

バカだったなぁ。ほんとにバカだったなって思うの

 

 

2018517

人生ではじめて。ちゃんとした社会人としてお給料を貰ったよ

きちんとした給料明細を貰ったのは初めてなの

印字された10万円とちょっとの数字

これが手に入るまでに、どれだけ僕は親を悲しませたんだろうって思ったよ

 

そうだ、お母さんにプレゼントしなくちゃ

突然そんな考えが沸いたの

 

泣かせ続けた分なんて絶対に取り戻せないけど

「今」できることがあるんだって思ったの

 

そんなわけで「そごう」に行ったよ!

そごうは凄いよ! なんでも揃うよ! 高級感が違うよ!

国家試験浪人中は怖くて入れなかったよ!
 

 

「そごう」は多分、陰陽師を雇ってるの!

 

ボサボサのデブデブのボロボロの妖怪のような35歳童貞をキッチリ弾く結界を張っているよ

 

でも、僕は今。もう働いているピカピカのデブのボロボロの35歳童貞の歯医者さんなの!

 

でもやっぱり結界は厚くて中に入れなかったよ!

安倍清明並の陰陽師がいるね!あれは!

 

だからまずユニクロに行ったの! 洋服とズボンとトランクスを新調

家で着替えて再挑戦

 
 

入れたよ!泣いたよ!

 

嘘だよ。泣いてはいないよ!

 
 

さあ婦人物用品だ!

 

ふふん。僕はお母さんにプレゼントを買いに来たんです(自信100%)

けして下着を見ようとか、キャバクラのおねーちゃんに貢ごうとか

そういうのでは無いんです(自信70%)

本当です信じて下さい(自信30%)

けっして怪しい物じゃないんです(自信10%)

通報しないで下さい(自信2%)

 

って流れで、だんだん挙動不審になったよ!

 

 

ハウスマヌカン陰陽師が現れた

モンチは驚き止まっている

 

「何かお探しでしょうか?」

 

陰陽師は「何かお探しでしょうか」を唱えた

 

モンチの精神に369のダメージ。モンチは混乱した

 

僕はいったい何を探しているんだろう?

 

モンチ「はははははははのプレゼントを」

 

おいおい、いくらお前が歯医者だからって、そんなに「は」を強調することはないだろう。頭の中で悪魔がツッコミを入れる

 

陰陽師「まあステキですね。ご予算は?」

 

ご予算?ご予算。ご予算?

 

モンチ「あわわわ、あんまり高くなくて、それでいて安くない物を

あの日の僕をバットで撲殺したいよ! 

 

陰陽師「小物がよろしいですかね?」

 

モンチ「あわわわわわ、小物しか無理だと思います」

 

陰陽師「こちらのスカーフなど…」

モンチ「あわ、あの、その、また来ます!」

 

モンチは逃げ出した

 

 

そごうの陰陽師は手強いよ!

35歳童貞に買いものをさせない強力な布陣で迫ってくるの!

 

たわむれにエルメスとかにも入ってみたの

給料1ヶ月分のストラップとか

給料4ヶ月分の財布とか

給料7ヶ月分のカバンとか

 

すごい結界だったよ!

全身ユニクロな僕の存在ごと浄化されそうな勢いだったよ!

エルメスって高いんだねぇ!

陰陽師に見つからないうちに脱出したの!

 

結局「そごう」では買いもの出来なかったよ

僕にはまだハードルが高いみたい

あと3年したら再挑戦しようと思うの

人生の基本はリベンジ!

 
 

悪魔「7回も8回も返り討ちに遭った人の発言は含蓄が違う

 

おや?ひさびさの幻聴だよ! 陰陽師さん、この人達を除霊してくださいなの!

 
 

しょうがないから輸入雑貨店に行ったの

男性物と女性物が入り交じっている雑貨店

ここは良いよ。陰陽師いないからね、話しかけてこないもんね!

2時間ウロウロして真っ白なキーケースを買ったよ

 

お母さん、2年前からずっと100均の金属リングだけのキーホルダーを使ってるの

ただですらミスボラシイのに、手垢とかサビとか入って、汚いの

 

その前は父親がプレゼントしたキーケースを使ってたよ

でも2年前に死んでからは

「見ていると辛いから」って外しちゃったの

「捨てるのも辛いから」ってしまっちゃったの

 

モンチの実家の押し入れには、そんな、捨てるに捨てられないモノが大量にツッコまれているの

 

大事な人は、大事だった分だけ、辛さを残していくんだね

嬉しかったこと、楽しかったことも、同じだけ思い出せたら良いのにね

 

せめて母親の後に死にたいな、キーケースをラッピングして貰っているとき、そんなことを思ったよ

 

 

手紙を添えようかと思ったけど、何も書けなくて

味け無いけどプレゼントだけ送って貰ったの

 

数日後、電話が来たよ

母「ありがとう。こんなことしてくれるとは思ってなかったから、すごく嬉しかった」

 

母「キーケース」

 

母「…」

 

母「…お父さんによく似ているのかもね

 

 

そうか、気がつかなかったな。キーケース送ると、お父さんを思い出しちゃうんだね。ほんとに僕は気が回らない

 

 

「違うモノの方が良かったかな?」

 

母「いいや。コレが良いよ。コレが良いの」

 

 

なんか込みあげてきて、あわてて電話を切ったら、涙が出たよ

何で泣いてるのか分からないけど、なかなか止まらなかったの

 

 

 

親父にも送ってあげたかったな

 

僕がクレヨンしんちゃんになれるのは、まだまだ先みたいです




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